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ホーム > 診療科・部門 > 外科系の診療科 > 口腔外科 > 親知らずの抜歯

親知らずの抜歯


ヒトの顎骨は退化傾向にあり、親知らず(第3大臼歯)が正常な状態ではえてくる人は稀です。親知らずはほとんどが、斜めにはえて、手前の歯にひっかっかていたり、少しだけ歯肉より出てきたり、完全に骨内に埋まっていたりします。
正常にはえてこないために、歯磨きも十分できず、また手前の歯との間に食べ物がはさっまたりして不潔になりやすく、虫歯になったり、化膿したり、手前の歯が虫歯になったりしやすくなります。
化膿すると何度も繰り返し、また親知らずは最も奥にあるので、感染が生じた場合、喉が痛かったり、口が開かなくなったりします。ひどい時には化膿が首や肺にまで広がることもあります。そんな訳で、かなりの親知らずは抜歯が必要となります。

親知らずのレントゲン写真

親知らずのレントゲン写真
(親知らずが横になって骨の中に埋まっています。)

正常な方向にはえている場合は、普通の抜歯と同様です。但し、親知らずが歯肉や骨の中に埋まっている場合、歯肉を切開し、歯や骨を削って摘出することになります。そのため一時的ですが術後、頬の腫脹、口が開けにくい、喉が痛いなどの症状が現れます。但し手術中の痛みはありません。

骨に埋伏した親知らず1本なら外来通院で可能です。

外来での手術日は月、火、木曜日の午後です。手術の翌日は傷の確認と消毒のため受診、手術1週間後に抜糸し終了となります。
左右の下顎の埋伏した親知らずを2本以上摘出する場合は、外来で何度かに分けて抜歯することになります。

但し短期入院で同時に抜歯する事(左右上顎、下顎親知らず4本でも)も可能です。
詳しくは担当医または看護婦におたずねください。