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婦人科ロボット手術


婦人科手術について

 婦人科では古くから開腹手術と経腟手術が行われています。現在も開腹や経腟でしか行えない手術もありますが、開腹手術は20年ほど前から低侵襲な腹腔鏡手術に移行していき、2018年からは一部の術式でロボット手術が保険適応になり行われるようになりました。ロボット手術といっても機械が自動で手術するわけではなく、執刀医が遠隔操作で手術器具を動かし手術を行います。   

ロボット手術の術者と手術風景

ロボット手術のメリット

 ロボット手術のメリットは、まず出血量が少ないことです。また、開腹手術に比べ傷が小さく、傷は時間経過とともにほとんどわからないくらいになります。とくに女性にとっては傷が目立たないということは大きなメリットです。ロボット手術の翌日には歩行可能ですし、食事も始まります。さらに痛みが少ないため社会復帰も早く、退院翌日から仕事に戻ることも可能です。高齢の方でも、一般的に開腹手術や腹腔鏡手術に耐えられる全身状態であれば、ロボット手術も受けることができます。

手術の創(きず)

縦切開

横切開

ロボット手術

ロボット手術は執刀医の手の動きに合わせて鉗子が動きます

 ロボット手術は腹腔鏡手術に比べ、3Dの拡大視野で見ながら、手振れのない視野で手術します。腹腔鏡の鉗子は平面的な動きになりますが、ロボットの鉗子は多関節のため動きが立体的になり、より緻密な操作が可能です。

仙骨腟固定術




 当科では2021年からロボット手術を開始しています。子宮全摘術(子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮頸部上皮内癌などに対し、子宮を摘出する術式)と仙骨腟固定術(骨盤臓器脱に対し、メッシュを用いて子宮頸部および腟を引き上げ、仙骨に固定する術式)を施行しており、年間50件以上の手術を行っています。とくに仙骨腟固定術では1cmほどの小さな針で骨盤の奥深くを縫合する操作が多いため、ロボットのメリットが生きてきます。
 当院では、医師、看護師、臨床工学技士がチームで手術にあたっており、安全性と技術向上に日々取り組んでいます。
 同じ疾患でも治療は個々の病状によって異なりますので、一番適した治療法を提案いたします。遠慮なくご相談ください。