グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ




小児科


小児科の特色

生まれた時から中学校を卒業するまで、幅広い年齢層のこどもの内科疾患すべてを対象としています。当院で出生した新生児の蘇生や呼吸障害に対応したり、川崎病や感染症など、何らかの急性疾患に対応するのはもちろんですが、①乳児期から幼児では成長・発達とともに、アトピー性皮膚炎やそこからつながる食物アレルギーだけでなく、気管支喘息や早々に発症するアレルギー性鼻炎・花粉症といったアレルギーマーチが気になり、②就学前から学童期にかけては神経発達症や夜尿症(おねしょ)、慢性機能性便秘症、健診などでの指摘(低身長や肥満・尿検査異常・学校心臓検診での指摘など)なども関係してきます。さらに③思春期近くになると、起立性調節障害や頭痛、慢性的な腹部症状、学校生活上での諸問題など、急性疾患以外の何気ない日常の中にも多くの問題が生じえます。また、整容面でも乳児血管腫や赤ちゃんの頭の形といったことも「気になること」になろうかと思われます。

このように、ライフステージに応じて、こどもについて「気になること」は様々に変化し、また同時に多くの「気になること」を抱えていたりするものです。小児科では、対象となったこどもの一つの疾患だけでなく、これらの「気になること」も含めて総合的に診療しています。他疾患の診療でおかかりの際にも、どうぞお気軽にこれらの事項についてご相談ください。もともとの診療のきっかけになった疾患よりも、途中で何気なく相談された事項がいつのまにか診療の主になっていることも多いです。もちろん、各種の感染症や川崎病、けいれんといった急性疾患には随時対応していきます。

イラスト(成長過程)

当科には小児専門病院・大学附属病院や地域中核病院での複数年以上の勤務経験を有する複数の小児科専門医が在籍しています。それぞれのスタッフの専門分野・得意領域はスタッフ紹介欄を参照いただければと思いますが、専門分野以外についても、上記に挙げた「気になること」をはじめとする、こどもによくある疾患については、各スタッフが様々な勉強会・研究会を通して日々知見を広め、なるだけ新しい医療が提供出来るよう努めています。もちろん必要な場合には、より専門の医師・医療機関への橋渡しを随時行っています。現在、腎臓・内分泌・児童精神・神経疾患などを専門とする、複数の応援医師による診療支援をいただいており、応援医師の先生方との連携のもと、幅広くより質の高い医療を提供していきます。

また当科では、病診連携・病病連携・研修医教育を引き続き重視していきたいと考えます。診療所の先生方からのご依頼への対応、より高次の医療機関(静岡県立こども病院・静岡てんかん医療センター・静岡済生会療育センター令和)との連携を今後も推進してまいります。また、研修医による外来見学や病棟での診察などの医療行為についてもご理解いただきますよう併せてよろしくお願いします。

外来

場所:西館2階
外来受付時間:月曜日~金曜日(詳しくは下記をご覧ください)8時30分~11時30分

小児科

午前の一般外来では急性疾患や上記の「気になること」に関する診療を行っており、予約なしでの受診が可能です。ただし、当院受診歴がないか、長期にない場合は子ども医療費以外に初診・再診時の特別料金をいただくことがありますので、なるだけかかりつけ医様からの紹介状をご持参ください。

こどもはなかなか自分で症状を正確に表現するのは難しいことが多いです。限られた診察時間を有効に活用するためにも、ご家庭での症状の様子や体温の推移、ご心配しているポイントをメモにしていただいたり、また他院にかかられている場合はおくすり手帳、またはお薬の内容が記載された用紙や、検査結果についてもご持参いただけると、重複を避ける意味でも大変有用です。

また、小児科では時に流行性の感染症があります。発熱や嘔吐(おうと)、発疹などで受診される場合、別室の待合でお待ちいただく場合がございますので、まず最初に受付か、看護師にその旨を伝えてください。

午後は予約制の特殊外来が中心となりますが、開業医の先生方からのご紹介は随時受け入れております。また、夜間休日に関しては静岡市内の輪番制救急体制に参加しており、小児科当番日に2次救急診療を行っています。当日の夜間当番については、医療情報ネットをご参照ください。

こどもがこどもらしく過ごせるように・・・

予防接種や診察を待っている間、こどもはなかなかじっとできません。他の科の診療を待っている方の視線を気にせずに待っていただけるような、ささやかなこども用の外来待合スペース(プレイルーム)もございます。ぜひお気軽にご利用ください。プレイルームや受付前の本棚には、おすすめの絵本や、こどもによくある疾患についてかかれた本などが閲覧できるようになっています。病棟内の談話室には入院中のこどもが靴を脱いでお絵かき遊びができる大型のホワイトボードが設置され、絵本や各種疾患についての書籍も自由に閲覧できるようになっています。外来や新生児治療室などには、季節に応じた華やかな飾り付けなども行っています。この他、疾患が発生したら対応するだけでなく、こどもに起きやすい事故や疾患の予防も、小児科にとって重要な領域です。外来待合スペースの各所に、これらの予防対策などについての文書も適宜掲示しており、一部は資料としてご自由にお持ち帰りいただけます。診療の合間などにご覧ください。なお、当科はこどもの患者さんの権利について、こちらに記載の内容を基本方針としております。

プレイルーム写真

こどもがなるべく痛がらないように・・・

こどもは、どうしても病院(びょういん)=注射(ちゅうしゃ)をする場所、という意識になりがちです。出来るだけ注射などの処置をしなくて済むような医療を日々心がけてはおりますが、診察の結果どうしてもそれが避けられない場合もございます。その際、処置の痛みが少しでも和らげられるよう、処置の際にはタブレット端末を用いて気をそらさせたり、外用の痛み止め薬を用いて行う、処置行為の内容によっては冷却した後に行う、注射薬の注入速度を変える、などの取り組みを行っています。
処置の際の痛み止め薬の使用をご希望の際は担当医におっしゃってください。(予防接種の場合の痛み止めは自費になります。詳細は随時ご確認ください。)

イラスト(注射)

入院の付き添いが少しでも快適なように・・・

こどもが入院を要するとき、保護者の方が入院に付き添ってくれるのは大変心強いものです。一方で、付き添う側の保護者の方は、慣れない環境で、こどもと同じベッドで添い寝をして、自分の食事を取るのもままならないなど、過酷な状況であることが指摘されてきました。当院では、こどもの入院患者の付き添いの方が少しでも快適に過ごしていただくべく、いずれも有償にはなりますが、簡易ベッドの貸し出しや、付き添い食(大人用の食事)を提供しています(ただし、食物アレルギーへの対応や個別の内容調整は行っておりません)。付き添い中も栄養バランスの整った温かい食事と、少しでも快い睡眠によって付き添いの方の体調維持につながれば幸いです。詳しくは入院時の書類などでご確認ください。


特殊外来(予約制)について

曜日 特殊外来
月曜日 予防接種外来(予約制、毎週)
火曜日 乳児健診外来(予約制、4カ月または10カ月健診、毎週)
水曜日 乳児健診外来(予約制、1カ月健診、毎週)
小児腎臓病外来(一部予約制、月に2回午前)
木曜日 小児アレルギー外来(予約制、毎週)
小児内分泌外来(予約制、原則第3週)
学童外来(予約制、毎週)
金曜日 学童外来(予約制、毎週)

予防接種、乳児健診

予防接種は毎週月曜午後に行っており、乳児健診として、毎週火曜午後に4カ月・10カ月健診を、毎週水曜午後に1カ月健診を行っています。
予防接種・乳児健診枠の予約につきましては、平日の15時から17時までの間に小児科外来までお願いいたします。
(病院代表番号:054-253-3125)にお電話ください。
なお、予防接種の際の痛み止め使用のご希望も承っています(自費になる点をご了承ください)。

小児腎臓病外来

月2回(水曜午前)元静岡県立こども病院腎臓内科科長 和田尚弘先生にいらしていただき、腎炎、ネフローゼ症候群、血尿や蛋白尿、膀胱尿管逆流症、水腎症などの疾患の診療を行っています。幼少期に水腎症と言われていた、何かの折に血尿やタンパク尿、その他の尿検査異常を指摘されたことがあった、もしくはそれらが持続しているが大丈夫だろうか、など、診断の有無にかかわらず、様々な内容を扱っています。当日午前の診察に予約なしでそのまま受診いただくことが可能です。他の平日午前の一般診療でご相談いただいても、そこで必要な検査を済ませて改めて小児腎臓病外来日に受診すると、よりスムーズに診療が進む場合がございます。

小児内分泌外来

月1回(原則第3木曜午後)静岡県立こども病院内分泌代謝科科長 上松あゆ美先生にいらしていただき、身長や体重についてのご相談から、甲状腺機能異常症、思春期早発症(早くに胸がふくらんできた、陰毛が生えてきた)、その他ホルモンの異常、小児糖尿病などの疾患の診断・加療まで、様々な診療を行っています。受診をご希望の場合、一旦平日午前の一般診療でご相談いただき、必要なホルモン検査などを済ませておくことで、よりスムーズに診療が進む場合がございます。

小児アレルギー外来

毎週木曜日午後、当科酒井科長(アレルギー専門医)が担当し、食物アレルギーや気管支喘息、アトピー性皮膚炎、慢性蕁麻疹、アレルギー性鼻炎などの診療を行っています。その場限りの対応に終わらず、アレルギー疾患全体のより長期的スパンを見据えた診療を心がけています。受診をご希望の場合、一旦平日午前の一般診療を受診後に、これらの診察枠で診療を継続していきます。なお、食物負荷試験(乳児期から)は、現在、金曜午前などに、舌下免疫療法の導入(5歳前後から)については、現在、金曜午後に行っています。舌下免疫療法はシダキュア、ミティキュア、アシテアいずれにも対応し、皮下免疫療法は短期入院によって初期導入しています。アトピー性皮膚炎などの各種全身療法にも対応しております。その他、エピペンは随時予約を受け付けており、皮膚プリックテストや(運動負荷)呼吸機能検査、呼気NO検査は随時行っています。詳しくは受診時にご確認ください。

学童外来

学童外来(毎週木曜・金曜午後)では、患者に応じて同じ常勤医が担当し、様々な慢性疾患を有する学童などが、学校など欠席せずに受診できることを念頭に午後の時間帯に予約診療を行っております。受診をご希望の場合、一旦平日午前の一般診療を受診いただいた後に、これらの診察枠で診療を継続していきます。

いずれの特殊外来についても、受診をご希望される方は、まず小児科外来にお電話していただき、ご相談の内容をお伝えください。内容によっては、始めに通常の午前外来を受診していただく場合もございます。
また、転居などに際して現在のかかりつけの先生からのご紹介状をお持ちの場合は、総合相談センター 地域連携室までご連絡いただければ、内容に応じて受診の手続きをすすめてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。