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大動脈・血管センター


大動脈・血管センターについて

当院は循環器病の治療の実績が多くあり、以前からハートセンターとして循環器内科と心臓血管外科が協力して診療にあたっていました。
ハートセンターはハート(心臓)の病気を治療するという意味ですが、大動脈、手足の動脈、静脈の病気も多く治療していました。このため、これらの病気を当院でしっかり治療しているということを患者さんにとってわかりやすくして、安心して治療を受けていただくために、2022年4月から大動脈・血管センターを併設としました。大動脈瘤の人工血管置換術やステントグラフト治療、手足の動脈の動脈硬化による狭窄や閉塞の治療、静脈瘤の治療を行います。特に力を入れている大動脈瘤のステントグラフトでは大きく体を切って開けなくても治療ができ、患者さんの手術時のダメージが少なくなります。大動脈・血管センターでは、これからもこのような低侵襲な治療、新しい治療法に向けて努力を続けます。
病院長 小野寺知哉

60名のチームで支えます

ごあいさつ

食生活や生活習慣の変化にともない、血管疾患を持つ患者さんの数が増加しています。また、高齢化社会を迎えて、血管疾患の診療体制の充実強化が求められています。
動脈疾患は大動脈解離や大動脈瘤破裂、閉塞による壊死や疼痛などで救急搬送されることがあります。また、静脈疾患でもエコノミークラス症候群(肺血栓塞栓症とその原因になる深部静脈血栓症)のように生命をおびやかすものもあります。これらに対して、24時間いつでも治療ができる体制を整えることが必要です。
従来は、カテーテル治療は循環器内科が、外科治療は心臓血管外科がそれぞれ分担していました。しかし、患者さんの病態によってはカテーテル治療単独、あるいは手術単独では治療できない場合があります。また、大きな手術には耐えられない患者さんでも、カテーテル治療と外科治療を組み合わせ、体の負担を最小限におさえる方法で治療を完結できることがあります。そこで、カテーテル治療と外科治療の双方に精通した、包括的な判断が求められます。
大動脈・血管センターでは、医療技術を駆使した低侵襲化治療を行う体制を充実させていくことになりました。

当センターで行う主な大動脈・血管疾患の治療について説明いたします。

ごあいさつ




大動脈・血管センターセンター長
心臓血管外科科長
三岡 博

ごあいさつ



大動脈・血管センター副センター長
血管撮影治療室主任科長
循環器内科科長
村田 耕一郎

用語解説

カテーテル治療

●カテーテル治療
カテーテルという直径2mmほどの細くやわらかい管を、脚の付け根などから血管の中に挿入し、血管の詰まった箇所などの患部まで到達させて行う治療です。小さな切開と局所麻酔で行うこともでき、患者さんの体の負担は手術に比べて少なくなります。

人口血管置換術

●人工血管置換術
お腹や胸を切開して、患部の瘤を切除した後、化学繊維を網目状に織ったチューブ型の人工血管に置き換えます。

ステントグラフト

●ステントグラフト
ステントという内腔を保持する小さい仕組みと人工血管を組み合わせた器具(ステントグラフト)を用いて、カテーテル操作によって血管の内側から動脈瘤を治療します。
●低侵襲治療
患者さんの体にかかる負担(侵襲)をなるべく減らした、体に優しい手術です。
●ハイブリッド治療
外科手術による人工血管置換術とカテーテルによるステントグラフトなど、従来別々に行われていた治療を組み合わせる治療法です。人工血管置換術だけで治療するよりも傷が小さく、ステントグラフトだけでは治療できないところを人工血管置換術で治す方法です。
●エコノミークラス症候群
食事や水分を十分に取らない状態で、車などの狭い座席に長時間座っていて足を動かさないと、血行不良が起こり血液が固まりやすくなります。その結果生じた血の固まり(血栓)が血管の中を流れ、肺に詰まって肺塞栓などを誘発する恐れがあります。
●抗凝固療法
動脈や静脈の血管内に生じる血栓を予防するために、抗凝固薬を用いて血管内で血が固まることを阻止する薬物療法です。
●ハイブリッド手術室
3次元コンピューター断層撮影(CT)もできる高機能の血管造影装置と清潔度の高い手術室が合体したものです。その場の画像検査だけでなく、手術以前に行った画像検査もそのまま利用でき、解像度の高い画像を見ながらカテーテル治療や精度の高い手術が可能です。

ハイブリッド手術室

代表的な血管疾患の治療

代表的な動脈疾患の治療


代表的な静脈疾患の治療